徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(天声人語)AIが描いた手塚治虫 2023年11月28日 5時00分

手塚治虫は、締め切り当日なのに、代表作『ブラック・ジャック』が手つかずだったことがある。他の仕事を片づけた徹夜明けの脳みそで、手塚は土壇場から複数のあらすじ案をひねり出す

 

▼「案を四つ考えるんです(略)四つとも駄目だと(編集者が)いったら、もう一回四つ考える。その中で選んでもらうわけです」。作品のためなら時間も労力も惜しまない。鉢巻きをしめ、ペンを走らせる。吉本浩二、宮崎克著『ブラック・ジャック創作秘話』が伝える光景には、鬼気迫るものがある

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E5%89%B5%E4%BD%9C%E7%A7%98%E8%A9%B1-%EF%BD%9E%E6%89%8B%E5%A1%9A%E6%B2%BB%E8%99%AB%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BD%9E-%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%90%89%E6%9C%AC%E6%B5%A9%E4%BA%8C-ebook/dp/B00AQY7XQO

▼そんな執念はもはや遺物なのか。最新号の週刊少年チャンピオンで、AIを使って描かれたブラック・ジャックを読んだ。機械の心臓を持つ少女の病気に挑む話だ

 

▼過去作を学んだAIが、人の求めに応じたシナリオ案を示し、新キャラクターの原画も作ってくれたそうだ。AIだから、四つどころか、何回だめ出しをしても全くめげずに案を出す。それが魅力だったと編集部はコメントしている

 

▼技術の進歩は速い。今回は人が創作の手綱をにぎったが、AIの補佐役になる日がいずれは来るかもしれない。その作品に、何かを表現したいという情熱は、どう刻まれているだろう。ものを生み出すことの価値とは。思いが去来した

 

▼かつての作品に、主人公が恩師の医者から問われる場面がある。「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」。同じセリフをAIが書いたら、人は感動を覚えるだろうか。