徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

メモ流出とNHKの闇 2023/12/4 05:00

東京・渋谷のNHK放送センター

きのうや今日に始まった話ではないが、NHKがどうもおかしい。首都圏局の記者が作成した取材メモが、外部に流出しただけでなく、こともあろうに係争中の裁判の当事者に渡ってしまい、大騒動になっている。

▼日本や欧米のような民主主義国と中国やロシアなどとの違いは何か。いくつも挙げられるが、「報道の自由」があるかないかも大きな違いだ。それを担保するのが、「取材源の秘匿」だ。

▼記者が取材した人物や内容を公開しなければならなくなれば、取材中に反政府的な発言をしたり、政府や企業に不都合な事実を証言した人物は、独裁国家なら即、拘束される。民主主義国でも情報提供者が、不利益を被るケースが続出しよう。

▼そんな取材側が守らねばならぬ最低限のモラルが、内部から崩れている。NHKは、派遣スタッフがメモを流出させたことを認め、「視聴者の皆さまからの信頼を損なうあってはならないこと」として謝罪した。

▼ただ、謎は残る。派遣スタッフは、動機について「興味本位でやった」と内部調査で話したというが、本当にそうだろうか。取材メモは、若年女性支援団体「Colabo(コラボ)」の「不正経理」を追及した「暇空茜」氏と袂(たもと)を分かった人物のものだった。

▼番組はネット社会で蔓延(まんえん)する誹謗(ひぼう)中傷を「元加害者」に懺悔(ざんげ)させる内容のようだが、コラボは暇空氏を名誉毀損(きそん)で訴えており、裁判は進行中だ。係争中の問題を扱うとき、公共放送は、より慎重に対応せねばならない。下手人は、番組が偏向したものになりそうだと感じ〝内部告発〟したのではあるまいか。「みなさまのNHK」は、正職員と派遣の格差が甚だしいとも。メモ流出は、NHKの闇をも流出させた。