徒然なる儘に ・・・ ⑤

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警視庁「寝耳に水」 連続企業爆破事件の桐島聡容疑者の確保劇 発生から半世紀の急展開 2024/1/26 20:15

桐島聡容疑者(警察庁のホームページから)

連続企業爆破事件で指名手配された桐島聡容疑者(70)とみられる男の身柄が26日、警視庁に確保された。昭和49~50年に起きた「戦後最悪の爆弾テロ」と呼ばれる事件は発生から今年8月で50年。過激派「東アジア反日武装戦線」の犯行グループの大半はすでに逮捕されたが、逃走を続けた容疑者は何を思い、どう身を隠し続けたのか。警視庁公安部は全容解明を急ぐ。

「寝耳に水だ」。ある警視庁幹部は、神奈川県鎌倉市に入院中の男が桐島聡容疑者だと名乗ったとの一報を受けた衝撃をこう振り返った。

東アジア反日武装戦線など過激派のメンバーらは、警察当局に反感を抱き、徹底抗戦の構えで取り調べに応じないことが多い。しかし、捜査関係者らによると、情報提供を受けて病院に到着した捜査員に対し、末期がんで余命数カ月とされる男は「桐島聡」と名乗った。

指名手配に関する情報は、各地の警察に日々寄せられており、その度に警察は確認を進めるが、過激派の指名手配犯が自ら容疑者を名乗るのは異例。「驚いたなんてもんじゃない」。幹部はこうも語る。

桐島容疑者は、公安部が連続企業爆破事件で東アジア反日武装戦線の10人を特定した後、一貫して逃走を続けていた唯一のメンバーで、警察庁重要指名手配犯のうち、最も逃走期間が長い容疑者だった。

警察庁などによると、東アジア反日武装戦線は昭和40年代以降、組織に縛られることを嫌い、少人数でグループを作っていくことで生まれたグループの一つとされる。

日本では、一般労働者は革命のエネルギーを失い、「アイヌ在日朝鮮人日雇労働者等の少数の差別を受けている人だけが、革命の主体になりうる」という「窮民革命論」の影響の下、日雇い労働者の敵として、大企業やゼネコンを狙ったとみられている。