徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

きょうの潮流 2023年11月23日(木)

18世紀の英経済学者アダム・スミスは、のちの経済学を決定づける一文を書きました。「我々が食事を手に入れられるのは、肉屋や酒屋やパン屋の善意のおかげではなく、彼らが自分の利益を考えるからである」

アダムスミス 何を唱えた?
 
 
スミスは、貴金属こそが富だと考える重商主義を批判し、富の源泉は人間の労働であるという労働価値説を唱えた。 つまり、国民の労働で生産される生活必需品や便益品こそが富であり、労働価値を高めるためには設備投資や資本の蓄積が必要だとして、自由貿易の重要性を訴えた。
 
 
 

 

▼では、そのステーキを誰が焼いたのか。『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』は、そんな問いかけから始まります。生涯独身だったアダム・スミスの世話をしたのは母親でしたが、それが語られることはありませんでした▼これまで主に女性によって担われてきた家事や育児、介護などのケア労働。しかしそれは経済活動とみなされず、GDPにも計算されず、経済学からは価値のないものとして切り捨てられてきました▼アダム・スミスに始まる、利己的で合理的で女性の無償労働に依存してきた「経済人(ホモ・エコノミクス)」を前提とする経済モデルには限界があるのではないか。英国在住のジャーナリストで著者のカトリーン・マルサルさんはそう指摘します

www.kawade.co.jp

 

▼男性中心の「経済人」の中で光が当てられてこなかったもう一つの経済。それは市場万能や弱肉強食ではなく、公正や平等、ケアや環境、信頼や心身の健康といった価値に重きをおくものだと

 

 

▼今年のノーベル経済学賞を贈られた米ハーバード大クラウディア・ゴールディン教授も女性就労の研究を続け、男女の格差是正の必要性を訴えてきました。伝統や歴史を覆し、新たな社会をめざす探究は、人間が働くことの意義も指し示します。勤労感謝の日に。

 

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