徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(天声人語)つばめ、ついばめ 2024年5月16日 5時00分

 古い言葉で「メ」は鳥の総称だったそうだ。国語学者金田一春彦さんが書いている。植え込みで忙しいスズメ。海辺を漂うカモメ。そしていま、ツバメが初夏の訪れを告げている

ja.wikipedia.org

 

 

 

▼数多い渡り鳥の中でも特に愛されるのは、人家に近いところで子を育て、成長までを見せてくれるからだろう。きのう、駅への道をちょっと遠回りして、心当たりの古いビルを目指した。駐車場になっている1階の天井の隅。お、いたいた

 

▼枯れ草をくわえた1羽は、きょろきょろと辺りを見回すと巣へ。つがいのもう1羽が飛び出し、電線で赤いのどをふるわせる。頭上でするどくカーブを描くと、軽やかに飛んでいった

 

▼〈ついと出ちや/くるつとまはつて/すぐもどる/つういと/すこうし行つちや/また戻る(略)おるすの/赤ちやん/気にかかる〉。作者である金子みすゞも、小さな命をいつくしんで、一緒に空を舞っているのだろう。詩「燕(つばめ)の母さん」である

 

▼この燕という文字は、翼を広げて飛ぶ様を写した象形文字なのだそうだ。でもじっくり見ていると、口を大きく開けたヒナの顔にも見えてくる。目をつぶって、うぶ毛に包まれているようだ

 

▼見上げた巣は補修中らしく、ヒナたちが顔をのぞかせるには、もう少し時間がかかりそうだった。つがいを邪魔せぬようにそっと離れた。駐車場の持ち主さん、掃除が大変だとは思いますが、南からの居候をしばらく許してあげてください。夏本番まで。つばめ、ついばめ、ヒナをはぐくめ。

 
コメントプラス
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    杉田菜穂
    俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2024年5月16日6時33分 投稿
    【視点】

    こんな句も。

     

     

     

    飛び過ぎていのち落とすな燕の子  

     

     

     

     

    福田甲子雄 親鳥から餌をもらって成長した燕の雛(ひな)は、やがて飛ぶ練習を始める。そんな雛の成長を親鳥と一緒に見守っている作者。南方から渡ってきた「燕」、その燕が作る「燕の巣」も春の季語だが、「燕の子」は夏の季語。そんな時季がやってきた。

     

     

    ※ ツバメ 風俗

     つばめ

     年増の女性に養われている若い男性のこと。主導権は女性にあり、男性は女性のセックスの相手をすることになる。
     ひもとは主導権の立場が逆になる。