徒然なる儘に ・・・ ⑤

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(天声人語)同性婚めぐる違憲判決 2024年3月15日 5時00分

あなたが見ているものは世界の一部でしかない。そう教えてくれる小さな本がベストセラーになったのは、2002年だ。池田香代子再話、C・ダグラス・ラミス対訳『世界がもし100人の村だったら』である

 

 

▼村には、52人の女性と48人の男性が住む。20人は栄養が足りず、14人は文字が読めない。一方、6人で富の6割を占め、1人だけが大学で学んでいる。20年がたって、地球の人口も63億から80億にふくらんだ。最新のデータにもとづいた数字で見つめ直す必要はあるだろう

 

 

▼池田さんも、内容を省みたことがあるという。でも少し違った視点だ。100人を「異性愛者」と「同性愛者」に分け、その割合に触れたくだりについて、自身の講演会で若者に問われた。「バイセクシュアルの私は、この村にいないのでしょうか」

 

 

性自認性的指向が多様であることへの社会の認識は、当時と比べれば進んだ。しかし立法府は足踏みしたままで、同性婚は認められていない。憲法違反だ、と札幌高裁はきのう、きわめて明確に言い切った

 

 

▼判決は、「人としての営み」に支障が生じていると同性愛者に思いを寄せ、対策を急ぐよう促した。これは「個人の尊厳」の問題である、と。暗かった道に曙光(しょこう)がきざす▼原告が願うのは、「村」に住む一人として平等に扱ってほしいということだろう。動くべきは国会である。電通の調査によれば、国内でのLGBTなどの性的少数者は、10人に1人。左ききの人とほぼ同じ割合だという。

 

naoya-masuyama.hatenadiary.jp