徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(天声人語)心理学と経済学 2024年3月29日 5時00分

バットとボールは合わせて1ドル10セントで、バットはボールより1ドル高い。ではボールはいくらか。米プリンストン大名誉教授のダニエル・カーネマン氏はかつて、ハーバードなど三つの有名大学の学生たちにこんな質問をした。半分以上が間違えて衝撃を受けたという

 

解答は、

 

バットが一ドル五セントで

 

ボールが五セント

 

ですね・・・💕

 

 

 

 

 

▼カーネマン氏はもともと心理学者だった。学生の心を分析し、「5セント」と正解した人も最初は「10セント」が頭に浮かんだのではないかと考えた。なんとか修正できただけで、人間は直感だけに頼って誤りがちなのではないかと

 

 

▼こうして心理学の視点から実験と研究を進め、確立したのが行動経済学である。当初、学界では異端扱いされた。なぜ100ドル失うと100ドルを得る喜びの2倍の苦痛を感じるのか。「人間は合理的で理にかなった判断をする」という経済学の前提では説明できない

 

 

▼だが、心理や感情を経済分析に応用した成果は高く評価されるようになる。2002年にノーベル経済学賞を受賞し、「心理学者が」と驚かれた。経済学の考え方を大きく変えたカーネマン氏が、90歳で亡くなった

 

 

行動経済学という分野を知らずに経済を学んだ身から言えば、カーネマン氏の著書や論文をいま読むと納得感が強い。複雑な数式やグラフにうんざりしていたころ、社会で役立つとはとても思えなかった

 

 

▼失われた30年しかり、異次元緩和しかり。実際の経済は計算通りに動かない。カーネマン氏が情熱を注いだ「心」は、いまの経済政策に果たしてあるだろうか。

 

 

神は文化はお好みのようですけれど・・・

 

神は文明は余り、お好みではないようですけれど・・・