徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

2024年7月31日(水) きょうの潮流

2024年7月31日(水)

きょうの潮流

 100年ぶりにパリで五輪が開かれています。そのフランスでかつて20世紀最高の本に選ばれたのが、サンテグジュペリ作の『星の王子さま』でした

 
サン=テグジュペリというとまず『星の王子さま』が思い浮かぶが、その執筆前から、郵便機の操縦士としての経験を描いた『夜間飛行』や『人間の土地』で有名な作家であり、そのため、ナチスドイツによってパリが支配されるとアメリカへ亡命し、アメリカ参戦を覚悟した。2021年5月31日

 

▼物語の冒頭、帽子のように見えるけれど、じつはゾウをのみ込んだウワバミという絵が出てきます。最近、この絵は隣国を次つぎとのみ込んでいったナチスドイツを示している、という解釈を知りました

「うわばみ」は大蛇、特に熱帯産のニシキヘビや、伝説上のオロチなどを指す言葉ですが、大蛇は物を大量にのみ入れるということから、俗に大酒飲みの最適として用いられます。しませんが、ハミはヘビの古い形のヘミから転じたという説があります。 他の動物の例にも挙げると……「虎になる」とは、視界酔っ払うこと。2020年12月16日

 

 

▼『星の王子さま』のウワバミは獲物をのみ込んだ後、半年間、腹ごなしのために眠ります。ナチスの侵略も1938年3月のオーストリア併合から、ほぼ半年ごとに進んでいったのです。9月チェコズデーテン地方併合、翌年3月同ボヘミアモラビア占領、9月ポーランド侵攻、翌年4月デンマークノルウェーに侵入…

 

 

 

▼ほかにも、放置すれば星を覆いつくしてしまう3本のバオバブの木は、日独伊の枢軸国を指していると多くの人が指摘しています。「バオバブをかいた時は、ぐずぐずしてはいられないと、一生けんめいになっていた」(内藤濯〈あろう〉訳)という語り手の言葉には、ファシズムへの作者の危機感が明らかです

バオバブとはどういう意味ですか?
 
〘 名詞 〙 ( [英語] バオバブ )パンヤ科の高木。 熱帯アフリカに生息する。 高さ二〇メートル、枝ばり一〇メートルに達する代表的な肥大植物。

 

サンテグジュペリが『星の王子さま』を書いたのは第2次大戦中の43年。40歳を超えパイロット不適格だったにもかかわらず、無理をして軍務につき偵察飛行に出たまま行方不明になりました。搭乗機は2000年にマルセイユ沖で発見されました

 

 

▼人生の英知をつめ込み、王子さまの死にいたる物語は、死を覚悟した作者の遺言ともいわれます。きょう没後80周年