徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

卑劣で愚劣な授業をいつまで続けるのか 2024/1/30 05:00

3日間の日程で開催された教育研究全国集会(教研集会)を終え、スローガンなどを発表する日教組実行委員会のメンバーら=28日午後時、札幌市(大森貴弘撮影)

能登半島地震に伴い、石川県志賀町に立地する北陸電力志賀原発も被害を受けた。運転停止中だった原発は大丈夫なのか。多くの国民にとって最大の関心事の一つである。

▼「原子炉の安全性という観点では想定の範囲内で、まったく問題はない」。原子力工学が専門の岡本孝司・東京大学大学院教授が小紙に寄せたコメントにより、ほっと胸をなでおろした読者も少なくないだろう。

▼ただ残念ながら一部のメディアは、一般市民の不安をあおる報道を展開している。たとえば28日付の小紙「新聞に喝!」欄でブロガーの藤原かずえ氏が問題視したのが、東京新聞の記事である。変圧器の故障で外部電源の一部の受電が止まったことなどを「想定外」と報じて、「対応が鈍い」と原子力規制委員会を批判していた。

▼しかし藤原氏によれば、この事態は「想定内」である。岡本教授も津波で全電源喪失した東京電力福島第1原発事故を教訓にして、非常用電源など多重防護を進めていると、解説していた。

▼福島第1原発事故といえば、「放射能被害の虚報かもしれないもの」に振り回される日本社会の有り様を憂えていた、評論家の故西部邁氏の言葉を思い出す。「『東北ガンバレ』と叫び…ながら、被災地の瓦礫(がれき)は放射能恐怖ゆえに引き受けない、という日本各地の反応は、卑劣であったのみならず、愚劣であったということになる」。

▼札幌で開かれた日教組の教研集会で、相変わらずの偏向指導の実態があらわになった。福島第1原発から放出される処理水を「汚染水」と記す教材を使う授業の実例が紹介された。政府批判が目的としか考えられない。福島の人と自然を冒瀆(ぼうとく)する「卑劣」で「愚劣」な授業をいつまで続けるのか。