徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

きょうの潮流 2024年2月28日(水)

当時の最先端技術だったそうです。井手(用水路)にたまる火山灰や土砂を下流に押し流す「鼻ぐり井手」。水路に渦が巻くような仕掛けが牛の鼻輪の形に似ていることから「鼻ぐり」と名付けられました

 

 

熊本県菊陽町にある江戸時代の土木遺産です。阿蘇の水を集めた白川の中流域に位置し、井手のおかげで広い地域に水がゆきわたり、収穫高が3倍にもなったと伝えられています

 

 

▼いまその町がハイテク産業の誘致にわいています。台湾大手の半導体メーカー、TSMCが工場を新設。キャベツ畑がひろがる中にそびえたった東京ドーム4・5個分の巨大な建物は、その存在感から“黒船”に例えられるほど

 

 

▼人口4万3千余の町の景色も一変させました。閑散としていた最寄りの無人駅は人であふれ、周辺はマンションの建設ラッシュ。商店や飲食店もバブル景気にわいています。一方で、くらす人たちからはこれが地域の発展につながっていくのかと疑問の声も

 

本政府が1兆2千億円もの巨額を投じて支援する国策スマートフォンから兵器まで、あらゆる電子機器に使われる半導体は国の戦略物資といわれます。しかし「経済安保」を口実に莫大(ばくだい)な国費を特定の大企業につぎ込むとは、異常な予算の使い方ではないか

 

▼生活環境の急激な変化や地下水の枯渇を懸念する声は住民や営農者にひろがり、半導体の製造に使われる有機フッ素化合物(PFAS)による汚染の心配も。豊かな水とともに生きてきた町に漂う黒船への不安です。

 

有機フッ素化合物PFAS)とはペルフルオロオクタン酸)は、半導体用反射防止剤や界面活性剤等、幅広い用途で使用されてきましたが、難分解性のほか、高蓄積性、長距離移動性といった性質があり、環境への排出が継続された場合の将来への影響を未然に防止するために、現在では国内での使用・製造や輸入が原則禁止されています。