イエメン暫定政府は2日、親イラン武装組織フーシ派が2月18日にイエメン沖で攻撃し、乗組員が退避した貨物船が沈没したと明らかにした。AP通信によると、フーシ派が紅海やアデン湾で船舶攻撃を始めてから沈没は初めて。
貨物船はベリーズ船籍で、英国に関係すると報じられている。大量の肥料を輸送していた。米中央軍は、攻撃を受けた後に船から油が流出し、海面に油膜が広がったと明らかにしていた。
一方、米中央軍は1日、フーシ派地域で現地時間同日、フーシ派が紅海へ向けて発射しようとしていた地対空ミサイル1発に対し攻撃したと発表した。フーシ派は紅海に向けて対艦弾道ミサイル1発を発射したが、船舶への被害はなかった。
フーシ派はパレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦うイスラム原理主義組織ハマスに連帯を示し、商船などへの攻撃を繰り返している。(共同)