徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

きょうの潮流 2024年5月11日(土)

2024年5月11日(土)

きょうの潮流

 〈歳晩に火伏せの札を貼り替へて独りのための花豆を煮る〉(折居路子)。今月開かれた40回目の啄木祭短歌大会で最高賞に選ばれた作品です

 

 

▼ひとり新年をむかえる覚悟が感じられます。日々のくらしや生活感情を率直にうたいあげた啄木。生前刊行した唯一の歌集『一握(いちあく)の砂』は自身の痛苦の声であり、幅ひろく読んでもらいたいと望んでいました

 

 

www.aozora.gr.jp

 

 

▼〈はたらけど/はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり/ぢつと手を見る〉もその一つ。働く人びとの情感を込めた啄木の代表歌で、1世紀も前の嘆声は今の世にも通じます

 

 

 

 

▼物価の変動を反映させた実質賃金が24カ月連続で前年割れしました。マイナスの期間は過去最長を更新。歴史的な物価高や円安が家計にのしかかり、必要な出費を削り貯金を切り崩しての苦境が続きます。大型連休中には生活困窮者への食料配布に長い列ができました

 

 

 

▼当初は大企業の「満額回答」にわいた春闘も、パートや派遣社員にたいしては半数近い企業が賃上げ回答なし。賃上げ回答も平均3~4%ほどにとどまっています。最低賃金では暮らしていけないとの訴えは切実です。一方で昨年度の経常収支は過去最大の黒字に。トヨタ自動車のもうけは日本企業で初めて5兆円を超えました

 

 

▼社会の矛盾や理不尽さのなかでも、啄木は「新しき明日が来る」ことを信じていました。彼は労働者のストライキが成功したとき、感動を込めて日記にしるしました。「国民が、団結すれば勝つといふ事、多数は力なりといふ事」

 

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