徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

(天声人語)歩兵も指導者も 2024年5月28日 5時00分

「歩兵も司令官も文民指導者も、いかなる者も刑事責任を免れることはできない」。今月20日、国際刑事裁判所(ICC)が発表した主任検察官カリム・カーン氏の声明で、この言葉が最も印象に残った。罪を犯した者は等しく裁かれるべきである、との信念が伝わってきた

 

ICCは何を裁く裁判所ですか?
 
ICCは、国際社会にとって最も深刻な重大犯罪を犯した個人を直接裁く権限を有して おり、ICCが裁判管轄権を有する犯罪としては、①集団殺害犯罪、②人道に対する犯罪、 ③戦争犯罪、④侵略犯罪の4つの犯罪が掲げられている。
 
 
 

 

 

 

 

▼声明は、ガザでの戦闘をめぐる逮捕状の請求とその法的な根拠についてだった。ハマス幹部3人のほか、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相も対象とした。容疑は、戦争犯罪と人道に対する犯罪である

 

 

 

 

▼請求段階では非公表も多いなか、文書や動画、SNSなどであえて「派手」に発信したのはなぜか。ICCは昨年、ウクライナ侵攻でロシアのプーチン大統領にも同様の手続きをしたが、公表は逮捕状の発行に合わせている

 

 

 

 

▼大きな理由は、情報を公開することで国際社会にアピールし、ガザの悲惨な状況を一刻も早く止めたいからだろう。ネタニヤフ氏らについては、戦争に「市民の飢餓」を利用したともし、特に懸念を示した

 

 

 

▼公表後にカーン氏は、民主国家のある指導者から「アフリカや、プーチンのような凶悪犯らを裁くための裁判所のくせに」と言われたとも明かした。分断の時代に、国際的な法廷への風当たりは強い。激しい反発や脅しも絶えないそうだ

 

 

▼「最後のよりどころ」とも称されるICCは、人類の良心に反する重大な犯罪を裁く場所だ。歩兵も指導者も、国際法の下では平等である。当然なのに、いかに困難であることか。