徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

人口問題・・・😨 (産業経済新聞社・データ)

20代~30代

 

子作りについて

 

学校教育で、恋愛や健康な性的関係に関する知識をもっと学びたかったと思う若者が約4割いるという調査結果もある(写真と本文は関係ありません)

一昨年春に公的医療保険の適用が始まった不妊治療への関心が高まっている。なかでも注目を集めているのが男性不妊の実態だ。とりわけ、勃起や射精ができない「性機能障害」の男性が増えているという。背景には、思春期の性教育不足があることも分かってきた。3回目は、〝草食〟を通り越した「子作りができない男性」について考える。

悟、30代半ばで「結婚後、性行為したことない」

「子供の作り方が分かりません」

夫婦で都内の不妊治療クリニックを訪れ、こう打ち明けたのは、30代半ばの悟=仮名=だ。夫婦は結婚後、一度も性行為をしたことがないと語った。

「正直、そこからかと思った」と医師は振り返る。

クリニックを訪れる夫婦の事情はさまざまだが、中には性行為ができないという理由で、いきなり不妊治療へと進むケースもある。

「『性的なことにはまったく興味がなく、アダルトビデオも見たことがない』と話す男性もいた。教育の現場で、『性行為は避けなさい』というトーンだけが強調されている面もあるのでは」と医師は語る。

日本財団が令和3年に17~19歳の男女を対象とした調査によると、性に関する知識が十分にあると答えたのは2割強にとどまった。学校でもっと深く学びたかった内容として、「恋愛や健康な性的関係に関する知識」が約41%、「性的反応の仕組みや性交為(セックス)に関する知識」が37・6%だった。

手を使った自慰をしたことがない

悟の例は珍しいわけではない。

「初めて女性の陰部を見て、怖いと思った」「手を使った自慰行為をしたことがないので、精液検査ができない」

聖隷浜松病院浜松市)で、リプロダクションセンター長を務める泌尿器科医の今井伸医師は、男性の不妊治療に長く携わる中で、射精や性行為ができない男性を数多く診察してきた。

患者に原因を探ると、男性が思春期に正しい方法で自慰を行い、射精をする経験を積んでいないことが分かった。思春期になっても性に関心を持つことをためらうケースもある。

「性暴力のニュースなどに触れ、性への関心が抑制される子が少なくない。恋愛をトラブルの元と考えて遠ざけ、そのまま自慰行為を覚えずに大人になる。『寝た子を起こすな』というが、適切な性教育がなければ『寝た子は寝たまま』だ」

誤った自己流の自慰の仕方を身につけてしまい、性行為がうまくいかない例も少なくない。

「手を使わずに壁や床にこすりつけるなどして、性行為で得られる刺激とは異なるきっかけで射精することを覚えた結果、膣内射精ができなくなる」

また、インターネットにあふれる過激な動画を見すぎて、実際の女性では性的興奮を得られず、性行為や射精ができない人も多いという。

「勝手に覚える」は無責任

平成27年度の厚生労働省による男性不妊に関する調査研究によると、男性不妊の原因で、勃起や射精ができない割合は13・5%を占めた。

今井医師は一昨年秋、思春期だけでなく、青年期や中高年期を含めたすべての男性に向けて、射精がどれほど大切な営みであるかを伝える『射精道』(光文社新書)を上梓した。

「学校も親も、女子には生理のケアを教えるのに、男子の射精は『勝手に覚えるだろう』と放置しているが、それは大人の無責任ではないか。将来、子供を持ちたいと思ったときに困らないためにも、射精を教えることは大切だ」(篠原那美)