徒然なる儘に ・・・ ⑤

心機一転、新たにブログ再開です💕 雑談を書くことも多いですけれど・・・(主に、電子ゲーム・ネタ💕)、残りは【新聞記事】にコメントを入れています💕

きょうの潮流 2024年3月29日(金)

人生の最終章に「ちゃんと生きた」と胸を張れたら、どんなにすばらしいでしょう。映画「かづゑ的」を見ながら思いました。ハンセン病回復者・宮崎かづゑさん(96)のドキュメンタリーです

www.youtube.com

 

 

 

▼スクリーン越しに、かづゑさんに会ったのは、ドキュメンタリー映画「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」以来です。がんを患った親友のために、辰巳さんの料理番組で覚えたポタージュを毎日作り届けたエピソードが印象的でした

 

www.youtube.com

 

 

▼かづゑさんの両手は病気の後遺症で指がありません。丸いこぶしで料理をし夫のセーターを編みます。パソコンのキーボードをたたき、80代で2冊の本も出しました。「できるんよ、やろうと思ったら」の言葉が力強い

 

 

ハンセン病を「らい病」と呼ぶのも、かづゑさん的です。「らい患者はただの人間、ただの生涯を歩んできた。らいだけで人間性は消えない。心は病んでません」。そこには、らいを全身で受け止め、逃げないで生きてきた自負が宿っています

 

 

▼10歳で故郷を離れて瀬戸内海に位置する国立ハンセン病療養所・長島愛生園に入園したかづゑさん。戦争中は健康そうな子ほど作業に酷使され、大人になれなかったと著書『長い道』で述懐しています。かづゑさんも右足を切断手術し、義足に。過酷な少女時代を支えたのは母の愛と膨大な読書量でした

 

 

▼長島愛生園など瀬戸内海の三つの療養所を世界遺産に登録しよう、という運動があります。大人になれなかった子どもたちも含め、生きた証しです。